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2008年3月30日

サントリー「白州蒸溜所」に行ってきた3:飲み比べ

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*この記事は、前回の記事からの続きです。

6つのお酒を飲み比べてみる

飲み比べたお酒たち

  • 今回飲んだのは、「山崎」「白州」の10年、12年、18年。グラスに少しずつ入ったものを順番に。
  • まずはそのままにおいをかぐ。縁からかぐのと奥からかぐのとではにおいが違うでしょ?と言われたのだけど、私はあまりよく分からなかった^^; 全体的に、年数が若いほど少しきつい感じがする。18年のものは両方甘い香り。
  • そのまま飲んで口の中でころがす。私の感想は、「年数が若いほどお酒っぽい」「山崎より白州のほうがまろやか」「白州は少し何かをいぶしたような香りがする」
  • 1:1の割合で水を入れてにおいと味をみる。一般的に、一番香りを感じやすいのはこのくらいの割り方なのだそうだけど、私はあんまり分からなかったなあ^^;
  • 私の中のTOP3は、「山崎18年」「白州18年」「山崎12年」。山崎よりも軟水を使った白州は飲みやすいのだけど、癖がある方が好きな私としては、山崎の方がしっくりきた。

和菓子とのマリアージュ

  • マリアージュとは、お酒と食べ物との食べ合わせ、といった意味(だと思う)。
  • それぞれのウイスキーに合う和菓子がいろいろ用意されていて、食べ合わせてみる。
  • 特に美味しかったのは黒豆を干したもの!甘さ控えめのお菓子とウイスキーを一緒に飲むと、両方とも甘さが引き立つ感じがしておいしい気がする。食べ切れなかったので持って帰ってくればよかった……。

ウイスキーの美味しい飲み方:「すごいハイボール」

  • Step1:グラスに氷をいっぱいいれる
  • Step2:グラスの底から指2本分くらいまで、ウイスキーを注ぐ
  • Step3:マドラーで10回くらい回す⇒グラスを冷やすため
  • Step4:氷がある程度溶けるので、足す
  • Step5:ソーダ水を注ぐ。ウイスキーの3倍くらいの量。
  • Step6:縦に1回くらい、ざっくり混ぜて、できあがりー!

これほんとおいしかったです。参加者にも大好評で、帰りのバスではいろんな企画が挙がっていたようでした(笑)

一之瀬さんの言葉

一之瀬さん

ウイスキーというのは、「山崎用の樽」とか「白州用の樽」という感じで、最初から製品を決めて樽を作るのではなくて、あとから、いろいろな性格の樽をブレンドして、さまざまな製品を作っていくのだそうです。だからその樽からなんの製品が作られるかは、ブレンダーの(鼻の)判断によって決まるわけです。角瓶かもしれないし、響かもしれないし、オールドかもしれない。

この話を品質保証マネージャーの一之瀬さんという方がされてたのですが、素敵なたとえをしていました。

「私たちは、いつも最高の品質のものを作ることだけを考えていますが、作っているのは「絵の具」。その絵の具を使って表現豊かな絵を描いて、最終的に製品にするのはブレンダーなんです」

サントリーなんて、ほんとでっかい会社だし、どこにでもウイスキーは売っているわけです。そんなに手間隙かけなくてもできるように思ってたわけなんですが、想像以上に製造工程が大変なことにびっくりしました。ウイスキーを作り上げるということは、膨大な時間と、敷地と、技術がいるんだよなあ。ということはそれを調達する資金もいるわけで。

そういう背景を知るだけで、なんとなくお酒というのは美味しくなるもんです。お酒って、気持ちで味が変わるからね。そういう意味で、また一つお酒を美味しく飲める体験ができてよかった♪ 他のセミナーも行ってみたいなあ。ちょっと遠いけど^^;

参考サイト

サントリー「白州蒸溜所」に行ってきた2:蒸留所見学

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*この記事は、前回の記事からの続きです。

ウイスキーの作り方のお勉強

ウイスキーの蒸留釜

  • ウイスキーは蒸溜酒。蒸溜1回でできあがる焼酎と違って、ウイスキーは2回蒸溜したあとでさらに樽に入れて熟成
  • Step1:大麦と天然水で仕込んで、高さ4.5mくらいある大きな木の樽に入れて発酵。この時点では甘酸っぱいにおい。アルコール度数は7%くらい。→発酵2日目動画
  • Step2:蒸溜釜に「もろみ」を入れて加熱。釜は銅製。熱伝導がよいことと、硫黄のニオイを取るため。この時点でアルコール度数20%くらい。釜にはいろんな形があり、蒸留する釜によって味が変わる。
  • Step3:2回蒸溜したあと、専門の人が味を見て、バランスのよいところだけを取り出す。これを「ニューポッド」と呼ぶ。無色透明、アルコール度数70%。
  • Step4:ニューポッドを樽へ移し、貯蔵庫で何年も寝かせて熟成。ここでできた原酒をブレンダーがブレンドして、製品となる。一つの樽から一つの製品ができるのではなく、いろいろなタイプの樽を混ぜて作る。

熟成する樽のお手入れもたいへん

  • 樽は樽職人が手づくりで作っているもの。原料は北米産のホワイトオーク(と言ってたかな?)
  • ずっと使い続けていると、樽の熟成機能が衰えてくる。そこで、それを復活させるために熱を加えて手入れをする。これを「リチャー」と言う。これがすごい。ぜひ動画を見て!⇒リチャーの様子
  • リチャーのあとは甘い焼き芋のようなにおいがする。それを洗わずにそのまま再び熟成に使う。

ちょっと寒かった貯蔵庫

貯蔵庫内最古の樽

  • 貯蔵庫は、見学はできるけれど通常は撮影不可。でも今回は特別許可をいただき撮ることができた!
  • 貯蔵庫は自然の気候を生かして熟成するために、温度調整は一切していない。でも結構寒かった。
  • 奥には「オーナーズカスク」のための部屋が。樽の段階から一般の人でも買うことができる制度。値段は50万円~3000万円と幅広い。ブレンダーが選んでくれるので質は保証されているそうだ。大好評らしい。

こうして広い敷地をバスを使いながら一通り回った後、いよいよ飲み比べタイム。⇒つづきはこちら

サントリー「白州蒸溜所」に行ってきた1:プロローグ

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白州蒸溜所入口

昨日、山梨県にあるサントリーの「白州(はくしゅう)蒸溜所」に行ってきました。今回はブロガーイベントということで、「おー!あのブログの!」という人たちがいっぱい来ていたわけなんですが、私はなんせブログらしいブログ(?)を一般公開するのは今回が初めてということで(一般公開していないブログとか、毎日更新しない方針のブログとか、複数人で管理するブログはたくさんあります)、ペーペー中のペーペー。こういうネタが書けるブログはもってなくて、ある意味デビューなんですが、頑張ります!

この白州蒸溜所、簡単に言うと「ウイスキー工場」です。ウイスキーの原酒をつくる場所。森の中にあって、おいしい水が豊富に手に入る場所なんだそうです。今回集まったのは20人くらいだったんですけど、その属性は、多分ほとんど以下のいずれか。

  • アルファブロガー、または著名ブロガー
  • ウイスキーにものすごく詳しい人

多分どちらも当てはまらなかったのは私くらいだったのではないかなあ。でも、だからこそできることがある。「ドシロウトの視点」でのレポートもきっといいんじゃないかと思うのです。思うでしょ?(強引)
幸いお酒は全般的に好きで、ウイスキーもよく飲むので、普通の酒好きのレポだと思っていただければと思います。

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