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2015年12月21日

おでんは鍋なの?問題について考える

Category:[ つぶやき, やってみた ]

大変久しぶりの、個人ブログです。
すっかりAdvent Calendarのときだけ更新されるブログになっておりますが、元気でやっております。
ということで、今回は「鍋 Advent Calendar 2015」の21日目の記事です!

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本当におでんが大好きなんです

私は本当におでんが好きです。大好きです。毎日食べてもいいくらい好きです。
飲み会も好きなのでいろいろなお店に行きますが、おでんというのは特別で、どこの飲み屋にでもあるわけではなく、あったとしても結構個性が強く出る食べ物だと思います。

だいたい居酒屋のコースにおでんは含まれませんし、コースではない飲み会だとしてもおでんが頼まれることは割と少ないです。だから飲み会でおでんを食べたい場合は明確に「おでん会」になったりもします。おでんって脇役にするのがちょっと難しいお料理なのかもしれません。

さて、今回のテーマはタイトルの通り「おでんは鍋料理なのか?」ということについて、ちょっと考えてみたいと思います。
今回のAdvent Calendarを主宰しているお友だちの馮(ふぉん)さんが、以前「おでんは鍋か否か?」という趣旨の記事を書いていましたが、ここではもう少しその議論を深めてみようと思っております。

そもそも鍋料理とはなんだ?

おでんが鍋料理なのかを考えるためには、そもそも「鍋料理とはなんぞや」ということを考えなければなりません。
まずは定番Wikipedia。Wikipedia:鍋料理によると、「調理された煮物を各々に配膳せず鍋のまま供する方法」というキーワードが出てきます。この定義だとおでんは「鍋料理」になるように思えます。が、おでんはこのページで「一般的な鍋料理」のリストには入っているものの、最後の注釈に、

これらのうち、湯豆腐、すき焼、おでん、ブイヤベース、フォンデュ、バーニャ・カウダは鍋料理としない場合もある。

とあり、非常にあいまいな定義となっています。

では、おでんとはなんだ?

さらに見ていくと、おでんだねで有名な紀文のホームページには、鍋物の系統図が掲載されています。ここによるとおでんは「煮汁鍋科」「八方汁属」に含まれていますが、記載は「おでん(関東煮)」となっています。

そもそもおでんは、歴史的にはもともと焼いた田楽からスタートしています。おでんの「でん」は田楽の「でん」のようです。なぜ「関東煮(かんとだき)」と記載するかというと、関西では「おでん」といえば田楽を指すから、ということのようです。そういえば、名古屋(は関西ではないけど)のおでんといえば「みそおでん(みそ田楽)」ですもんね。まあ最近はコンビニおでんの普及でだいぶ変化しているとは思いますけど。

そもそも地域によって「おでん」の定義自体が違っているので、問題が複雑化しているのですね。

なぜ鍋料理と定義されない場合があるのか?

逆から考えてみます。さきほどのWikipediaのページの記載に戻ってみます。

湯豆腐、すき焼、おでん、ブイヤベース、フォンデュ、バーニャ・カウダは鍋料理としない場合もある。

これらのお料理はなぜ「鍋料理としない場合がある」のでしょうか?
以下、私の想像です。

  • 湯豆腐:豆腐しか具がないから
  • すき焼き:最初の調理法が(地域によって)焼きから入るから
  • おでん:その場で1から調理をしていないから
  • ブイヤベース:その場で調理をしない&具とスープをわけて出すから
  • フォンデュ:鍋自体ではつけダレを作ってるから
  • バーニャカウダ:フォンデュ同様

これらが正しいかそうでないかはともかく、ひとつだけ確実に言えることは「鍋をそのままテーブルに出す料理」すべてを「鍋料理」とは定義できない場合がある、ということです。

ふうり的な鍋料理の定義

これらのことから考えると、少し狭い意味での鍋料理は以下の共通点がありそうです。

  • 鍋の中にたくさんの具が入っている
  • 鍋が食卓に置かれている
  • 鍋をコンロで熱することでその場で調理する
  • 各自が自分の取り皿に取り分けて食べる

精神的な視点でいうと、

  • 目の前にたくさんの具が入ってて
  • ぐつぐつしてて
  • 煮込まれるのを待ちながらお酒を呑んだりして会話する

ってことを楽しむのが「鍋」のような気がするのです。「みんなで一つの料理を調理している感覚」が「鍋」には重要なのかなと。それができないものは「鍋」ではないイメージがあります。おでんって、屋台で一人でも食べられるのよねえ。鍋はそれできないよねえ。

つまりおでんは…?

おでんは「鍋料理」ではない!と、個人的には思います。

っていうか、おでん好きの視点では、こんなにいろいろ考えなくても最初からおでんは「まったく鍋ではない」イメージです。おでんはおでん。他のどこにも属さないお料理だと思います。たまたま使っている道具が鍋なだけで、鍋料理とはかけ離れている感じがしています。
おでんに関してはおそらくもっとも有名な超老舗サイト、おでん博物館にもそんな記載があります。

日本料理は、焼き物・煮物・酢の物という風に「~物」と分類されます。専門書でおでんを調べてみると、煮物に入っている場合と鍋物に入っている場合があります。ただ、そのどちらも、どことなく違和感がありませんか?
煮物にしては汁気が多いし、鍋物にしては材料を煮ながら食べる独特の雰囲気がない。
(中略)
各地でさまざまなおでんを味わううちに、「おでん物」と呼べる料理のジャンルがあるのではないかと思えてきたのです。
http://www.odengaku.net/odentoha/index.html 「おでん宣言」より)

私はこの人の感覚にすごく近いなー!と思っています。

おでんたべたい。

ところで現在おでんの季節まっただ中ですが、実は今年はあんまりおでん食べていないんです!悲しい。
新年はおでんをピンポイントで狙って行きたいところです。

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