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2013年11月7日

たまには自分の話をしよう。

Category:[ こころの中 ]

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写真は、4月に人生で初めて見た目黒川の桜。季節外れだけどなんかこれにしてみたかった。

考えてみたらここをもう1年以上更新していなかったんですよね。
しかも、直近の記事では自分のことをぜんぜん書いてないですね。

最後の記事を書いたあと、ニートを3ヶ月経験し、自分のいろんな可能性を模索しながら自分磨きをして、すごくすごくすごく悩んで、いろんな覚悟をもって結局自分が友人(以下相方嬢)と以前立ち上げた会社に「re-join」しました。
http://fc0.vc/activity/post-50.html


ほんとうは、戻る気はありませんでした。もうWeb制作から離れるつもりでいました。
どちらかというと広告のほうに興味があって、そっち方向に就職できればいいかなと思っていたけれど、私が希望する職種は自分の年齢的にはあまりにもかけ離れすぎていて。
23歳、24歳の人に囲まれることになるわけで、囲まれる方も囲む方も辛いんじゃないか…とか考えてしまいました。

そして私は、元の場所に「逃げた」。そうやって、自分を責めていました。
新しい方向に踏み出す勇気がなくて、戻ってしまったんだという結論を自分の中に出していました。
「戻る気がなかった場所」で仕事をするのは、最初は想像以上にきつかったです。

かつて私がフリーランスだったころのお客さんは、みんなすでに相方嬢がみんな担当していて、それぞれのお客さんの信頼を得ていました。
それは、本当に涙ぐましいくらいの彼女の努力があったからなのをよくわかっているので、信頼を守ってくれたことには本当に感謝しています。

だから、戻ったとき、私には居場所がなかったんです。
すでに、相方嬢のひとり会社が完成しているように見えました。今の会社には私が不要なように思えたし、なによりも、自分が会社の中に入っていけるイメージがわかず。
2年間のブランクがある中で、浦島太郎のような状態で、私はここで何ができるのかわからなかった。しかも「逃げた」形で戻っているので、強い敗北感と闘っていました。

 

私は考える担当になる!と割り切ることにして、最初のうちはずっと考えていました。本来、私たちが二人でやりたかったことが途中で終わっているはずで、どうしたら実現に持っていけるのかをずっと考えていました。いろいろと試行錯誤しました。苦しみながらもいろんなことをやろうとして、もがきました。
「芽」はなかなか出ませんでした。というかそもそも種まきができているのかもわからなかった。

会社の未来が、本当にまったく、見えていませんでした。
途中、財政的にも会社としては最大の危機に陥ることになりました。
むしろこのまま相方嬢ひとりだけで生きたほうが会社はうまくいくんじゃないか、ということは何度も何度も思い、何度も会社をやめようと思い、話し合いを続けていました。

だけど、なんでかな。
やめられなかったんですよね。

どこか深いところで信じていたんだと思います。この会社は絶対になくならないって。

 

半年以上が過ぎた今年6月。
突然、あちこちから「芽」が出始めたのです。
自分がこの会社での仕事ができるようになったという実感を持ったのはこの時期以降で、
それまではずっと孤独感と無力感と戦っていました。

苦しくても、ゴール設定を変えなくてよかったと思いました。
やりたいことをずっと伝え続けることそのものが、「種まき」だったんだなと、結果を見てからわかりました。

11月。私が戻ってから1年が過ぎました。
敗北感100%だった私の心に、ちょっとだけ達成感の割合が増えました。

そして、私たちはついに決めました。
会社をもう少し大きくしてみようって。
http://fc0.vc/activity/recruitment2013.html

そんな風に思えるようになったこと自体、私たちにとってはものすごい意識の変化です。
私たちは「女性起業家」みたいな人たちとは一線を画していると思っています。
「起業」は手段でしかない。
見ているのは、インターネットに接する人たちの未来であって、それ以上でも、それ以下でもない。

もっとインターネットがよくなったらいいなと思う。
よくしたいという人を助けられたらいいと思う。
そのためのチカラを、もうちょっとつけられたらいいな、と思っています。

もう6期目だけど、「発展途上」じゃなくて、多分これから「発展を開始」するんだと思います。ああ、こういうのをスタートアップっていうの?(ちがうか)

 

会社も、私も、まだまだいろんな意味でもがいています。
この1年でそのもがきの中にいくつかの「光」が見えてくるといいな、と思っています。

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