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2008年9月16日

Sony Dealer Convention 2008に行ってきました

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13日(土)に、だんなに連れられて「Sony Dealer Convention 2008」というものに行ってきました。まあ要するに、今年の秋・冬にかけてSONYが発売する新商品を一挙ご紹介!という感じです。一応、その会場と同じ場所でやっていた「特別セミナー」へのブロガーご招待という感じだったようですが、私は自分がブログをやっていることはあまりこだわらず「家族同伴」的に行きました。 

私が知っている情報は「SONYの新製品を見る」ということだけだったので、正直あんまり期待はしていませんでした(すいません)。10日に発表された新Webサービス「Life-X」にはまあ興味はあったのですが、それ以外はたいして興味はなく。別にねえ。テレビとかデジカメとか見ても買えるわけじゃなし(おかねないし)。だから私としては途中で帰る気まんまんでした。

しかし、その思いはいい方向に裏切られ、結局最後まで会場にいることになったのでした。

ブロガーは「開発者セミナー」というなんだか奥まった場所にある会場に連れて行かれ、そこでセミナーを1日聞くというスケジュール。私は開発者ではないしー、とますます興味を失ったわけですが、聞いてわかりました。「開発者」というのはターゲットを示しているのではなく、話す人のことをさしていたんですね。つまりそれぞれの商品やサービスの開発者のセミナーである、ということだったんです。

全部で4セッションを聞きました。Life-X、PetaMap/branco、VAIOのGiga Pocket Digitalの解析技術、アプリキャスト。それぞれの内容のレポートについては、きっと誰かがしっかり書いてくれているでしょうから、一応専門分野(?)のLife-Xだけレポ。

広がりに期待!Life-X(ライフエックス)

Life-Xログイン後画面

Life-Xログイン後画面

Life-Xは、9/25からクローズドベータという形でスタートするWebサービス。実際に動いている画面を見せていただき、私たちも実際にLife-Xに投稿体験しました。Flickr、Twitter、はてブ、Youtubeなどと連携したり、BlogのRSSを取り込んだりもできるので、自分の発信した情報をここに集約することができます。SNS的に友だち登録ができるので、これを特定の友だちにしか見せないといったこともできます。コンセプトビデオが素敵なのでぜひ見てみて。

「アーリーアダプター」なみなさまからしますと、そんなん、別のサービスでやってんじゃんって多分思いますよね。私も正直、目新しさはほとんど感じませんでした(見せ方はいろいろ工夫されているとは感じましたが)。でも、Life-Xの最大の可能性は、利用環境にあると思います。 PCや携帯電話はもちろん、テレビ(BRAVIA)やPSP、PS3でも利用できるんですね。

いろんなデバイスで利用できる

いろんなデバイスで利用できる

私たち(の周り)が「アーリー」なのはあくまでも、パソコンを中心としたものだけです。PSPやPS3の世界には私たちとは違うアーリーなみなさんがいます。その人たちに対してこの「ライフログ」というコンセプトのサービスを広げる可能性があるということに、Life-Xの価値があると思います。私たちのようなWebにどっぷり浸かった人たちだけがライフログにはまっても意味がないんです。じいちゃんばあちゃんパパママぼくわたし、くらいまでいかないと。「ライフ」というのは一人で成り立ってるものじゃないから。

アーリーな人たちがはまるだけじゃなくて広げる役割を担えればいいんだけど、 やっぱりそれには限界があります。できることはせいぜい、操作方法をわかりやすく伝えるとか、魅力を語ることくらい。まあがんばっても、作り手の立場でUIの設計をがんばるとか、そんなところでしょう。プラットフォームを広げるといったことは無理なわけで。

ライフログというコンセプト自体は、多くの人に受け入れられる(べき)ものだと思っています。だけどその土壌を作る人がいなかったということなんですね。SONYという大きな、組織力のある企業がやるからできること。だから、これが広がっていくことにすごく期待しています。Life-Xがもしもうちの親兄弟まで浸透できたら、拍手を送りたいなあと思います。

願いを込めて、9/25のスタートからは、ほんとにLife-Xでライフログをつけてみたいなあと思ってますよ。残念ながら、BRAVIAもPSPもPS3も持ってないんだけど^^;

未来を語れるのは、可能性を現実にできる土壌があるから

スライドのデザインもきれいだった

スライドのデザインもきれいだった

ひととおりSONYのみなさまのプレゼンを聞きましたが、全員プレゼンがものすごくうまかったです。

彼らに共通していたのが「やらされプレゼン」ではないということ。彼らにはなんらかの与えられた使命はあるんでしょうが、その使命が完全に自分のものになっていて、使命と意思が一致しているのを感じるのです。与えられたノルマをこなす感じではなくて、自分の思いをみんなに伝えるにはどうしたらいいかを真剣に考えた結果が、プレゼンに現れているように思いました。

予算を出してもらうためとかお客さんの印象をよくするためにプレゼンのテクニックを磨くということは、当然しなければならないでしょう。きっと彼らはそんなことを何百回も乗り越えてここに立っているんだろうなあと思うわけですが、そこに見えたのは秀逸なプレゼンテクニックよりも、彼らの人間性とか、仕事に取り組む姿勢とか、そういうことだったりするわけです。プレゼンをした人全員にそれを感じたわけだから、すごいです。ほんと。

実はこれ、SONYに限った話ではないです。私が仕事をする中で大企業と接することもそれなりにありますが、そういう企業に属するみなさんに共通したもののように思っています。もちろん、そういう会社に入れるという時点で選ばれた人であるということは当然あるんですが、それ以上に、大企業だからこそ「未来が創れる」土壌があって、未来を真剣に語ってもいい場所があることが大きいように思います。

なんだろう、ベンチャーが未来を見るのとは違う、もっともっと余裕のある未来図が大企業にはあるような気がする。まあ、そういう大企業ばかりではないでしょうが、少なくても私が接している企業の人たちにはみんなそんな空気があるような気がします。そういう人たちを見ていると、ほんとに気持ちがいいのです。すげー応援したくなる。

私は、ベンチャーで正社員⇒大企業で派遣社員⇒フリーランス という道をたどっていますが、大企業の正社員になってみたかったなあ、と今になって思ったりもしました(選ばれるかどうかはともかく!w)。未来を語るときに、それが現実になるかならないかというのはやっぱり考えてしまう。それだけで、発想できる範囲がかなり狭まる気がしますよね。

あたまがいい人は、きっと素直なんだ。

もうひとつ思ったのが、集まったブロガーのみなさんの反応のよさです。
(アルファっぽい)ブロガーのみなさんって素直ですよね。笑うときに笑う。疑問を持ったらすぐ質問。おかしいと思ったらすぐ主張。いいと思うものは素直にいいと言うし、だめだと思ったらストレートに批判する。

自分の思いや考えを表現できること、他人の思いや考えを受け入れられること、どちらも頭の処理能力が重要だと思います。SONYでプレゼンした人たちも自分の思いの表現が非常にうまかったわけですが、ブロガーのみなさんもそのあたりは卓越したものがあると思います。外から知った情報の処理能力も早い。

著名ブロガーのみなさんって、普通の経歴(普通ってなんだよ、というのはみなさんの基準にお任せします)の人少ないですもんねえ。聞いてみるとすごい学歴だったり、大企業出身or在籍中だったり、そんな人ばっかり。「やってみたらできちゃった!」ように見えて実は必然だったりします。ほんと、学歴という言葉は大人になればなるほど身にしみるようになってきてます。(あ、一応補足すると、「いい学校を出たからすごい」んじゃないですよ。「すごい人はいい学校を出ている場合が非常に多い」ということです)

私のようなふつー…というかどちらかというと不良主婦が、そんな人たちと接点をもつ人生を選べただけでも、幸せかなーと思ったりします。私は未来の話をするのはあまり好きじゃなかったんだけど、 未来の話、もっとしてみようかなと思いました。

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