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2008年5月25日

発注側の話がもっと聞きたい!(WebSig懇親会感想)

Category:[ 夢、想像、妄想, 行ってみた ] Tag:[ | | ]

今日は、私がモデレーター(スタッフ)として参加しているWebSig会議の日でした。本日のテーマはアクセス解析。私は受付担当ということで基本的に会場の外にいたのですが、みなさんがとても真剣に聴いていて、それを有益だと感じているということは空気で分かりました。参加されたみなさんおつかれさまでした!

そんなわけで、本編の感想は参加したみなさんに任せるとして、私はそのあとの懇親会に参加して感じたことを書いてみたいと思います。

WebSigによく来てくださっている方で、私たち制作の立場ではなく、発注する立場…つまり私たちにとっては「お客様」の立場の方がいます。その人はいろいろなWeb制作会社に見積もりを取って、あらゆるところでびっくりしたり、勉強することがあるといいます。

まったく同じ作業内容について複数の会社に相見積もりをとったとき、安いところは数百万、高いところは1億、という見積もりが出たことがあったそうなのですが、発注側としては、同じ成果物が得られるのであれば、そりゃ安い方がいいに決まっているわけです。でも、実際に安いところに発注してみるとそれはそれはグダグダな進行になってしまい、大変なことになったそうです。

そのときに、その人は体で理解したわけです。「数百万の価値」を。

見積もりを出すのならその根拠がほしい、とその人は言います。高い安いの問題ではなく、その作業にその見積もり分の価値がある理由が分かれば納得できるのに、と。

どの段階で見積もりを出すかという問題もあります。発注側は「こういう機能はあって当然だよね」と思っていたことが、制作側では「それは追加作業になって当然だよね」と思っていたりして、実際に作業に入った段階ですれ違いが起こる。

どちらにせよ言えるのは、「コミュニケーション不足」なのだと思います。
時間をかけて「見積もりの根拠」とかお互いの「当然」が認識できればいいのですが、そこにかかるコストは誰が払うの?という問題が出てきます。制作側からすると、見積もりを出す前まで(⇒受注が確定するまで)のコミュニケーションコストはできるだけかけたくない。だけどそれではお互いが理解できないまま「?」だらけの見積もりを出すことになりかねない。

与えられた課題は大きいなあと思いました。私たち個人事業主が受注しているお客様は、そのほとんどが個人事業主か中小企業です。Webどころかパソコンのことだってよく分かっていない場合もある中で、見積もりの根拠を明確に理解してもらうのはものすごく難しいことです。

私はその人に、制作者向けにイベントで話をしてほしいなあと思いました。それを話したら、その人は言ったのです。

「でも、僕の言っていることはとても当たり前のことのように思うのですが…」

その人からすると「グレーな見積もり」「ピンキリな見積もり」「お互いの解釈の違いによる大どんでん返し」は当たり前のことに写っている(と私は解釈しました)。

……それって、当たり前じゃまずいよ!

発注者が見積もりの根拠を理解するために制作側がすべき配慮ってなんなんだろう。もしかして、制作側はものすごく勝手な解釈で、てきとーなコミュニケーションで、意図せず発注側をまるめこんでしまっているのではないか?っていう危機感を持ちました。発注側の気持ちを聴くことで、ちょっとは「明朗見積もり」に近づけないものだろうか。なるべく少ないコミュニケーションコストで理解し合えるヒントを得られないだろうか?

この方のように、Web制作会社以外の方(Web制作の知識があまりない状態)で、複数の制作会社に見積もり依頼をした経験を持っていて、しかもWebSigのような(どちらかというと制作サイドの)イベントに参加される人なんてきっとほとんどいないと思うので^^; なかなかそういう方と出会う機会がないんですけど、こういう人たちの話をすごく聞きたいと思いました。

私たちにとっての「当たり前」と、彼らにとっての「当たり前」が、少しでも近づけたらいいなあ。なんとかならないかなあ。

誰か、お話ししてくださる方いませんか?^^;

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WebSigから帰った直後にアップしたのですが、どうもうまく公開されてなかったことに今気づき、あわててアップ^^;
あー、出遅れたー。

Comment by fuuri — 2008年5月26日 7:59 PM

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