fuuri.net

Home > つくる, やってみた > WPって、バージョンアップ方法の説明がアバウトすぎだと思う

2008年6月1日

WPって、バージョンアップ方法の説明がアバウトすぎだと思う

Category:[ つくる, やってみた ] Tag:[ ]

やっとやっと、WordPress2.5.1の日本語版を入れました。

なぜこんなに遅れてしまったかというと、バージョンアップする手順がよくわからなくて、調べなければならなかったからというのと、MacのいいFTPツール(この話はまた今度書きます)を探してインストールしてから入れようと思っていたからです。
管理画面を見れば毎回「インストールしてください。」と冷静に教えてくれるのはいいですね。私のような面倒くさがりには必要な機能です。

で、私がなぜWPのバージョンアップ手順がよくわからないと思うかというと、サイトでのバージョンアップの説明があまりにもアバウトすぎるからです。

  1. 変更したファイルを保存し、古い WP ファイルを削除します
  2. 新しいファイルをアップロードします
  3. ブラウザで /wp-admin/upgrade.phpにアクセスします
  4. もっと何かしたかったですか ? これだけです !

えっと、変更したファイルってどれよ?古いWPファイルってどれ?新しいファイルってどれ?

「これだけです!」って…「これだけ」の説明じゃわかんないよ!「もっと何かしたい」どころか、これじゃ怖くて何もできないよ!と、ここを見るたびに一人でツッコミを入れています。^^;
長年のWP使いの皆さんはもうわかっているんでしょうが、私のようなぺーぺーWP使いにはもっと手取り足取り説明してもらわないとわかりませんです。

2.5.1のリリース直後は、日本語の説明は多分これだけで、あとは英語のページに誘導されていたんじゃないかと思います。で、今日このページを見たら、手順説明の後にこんなことが。

さらに詳しい手順は Codex 日本語版の「WordPress のアップグレード」を参照してください。

そうそう。Codex日本語版が先日公開されたのは知っていました。これは非常にありがたく、知ったときは「おー!」と思わず叫んで喜びました。おお、よかった、詳しい手順が日本語で載ってるのね!と思って見に行きました。そしたら、手順はこう書かれていました。

  1. 最新の WordPress を入手します。あなたのコンピュータ上にダウンロードして解凍するか、直接サーバへダウンロードします。
  2. wp-includesディレクトリーとwp-adminディレクトリーの古いファイルを削除してください。
  3. 新ファイルをあなたのサーバへコピーし、ルートディレクトリーの旧ファイルを上書きします。FTP か shell コマンドで行います。

えーっと、「古いファイル」ってどれ?「新ファイル」ってどれ?「ルートディレクトリーの旧ファイル」ってどれ?wp-includes とwp-adminのどのファイルを削除すればいいの?新ファイルってどれ?ダウンロードしたものすべてってこと??

うーん。結局よくわからない。えーい、もういいやということで私がやったこと。

  1. サーバー内全データのバックアップ
  2. サーバー上のwp-includes とwp-adminディレクトリをリネーム
  3. ダウンロードしてきたもののうち、wp-includes とwp-adminをディレクトリごとアップ
  4. その外側の階層にあるファイルのうち拡張子がphpのものだけを上書き
  5. wp-contentディレクトリの中のlanguagesディレクトリ内のファイルを上書き
  6. wp-contentディレクトリの中のpluginsディレクトリ内のakismetとwp-multibyte-patchディレクトリを上書き
  7. /wp-admin/upgrade.phpを実行

アップグレードは無事成功、よかったよかった。けど、ほとんどカンでやってるぞ(危険)。合ってるのかなあこれで。私は他のツールもいろいろインストールしてたりするのでなんとなく経験でやれるけど、初めての人にはきついんじゃないかなあ。…と思ってよく見たら最後の最後にこんなことが!(あとで見たら最初にも書いてあった^^;)

問題が発生した場合は、まずアップグレード手順 詳細版の手順に従って作業を行ってください。詳細版のページにはよくある問題についての情報も網羅しています。

そこにはとても細かく「削除するファイル」「削除してはいけないファイル」が書かれており、これなら安心安心、多分だいじょうぶ!と思いました。これぞ初心者向け。でもここまでくるのに2段階踏まなきゃならないんですよね。

アップグレードは簡単なんだよって言いたい気持ちはわかります。だけど説明まで簡単にしてしまったら、わかりやすいものもわからなくなる。特に個人が利用するツールの場合、システム設計の段階ででどんなにわかりやすくなるように努力したとしても、最終的にそれがわかりやすいと評価されるのは、説明がわかりやすいことが前提だと思います。説明がなくてもわかるシステムだとアピールするより、丁寧なわかりやすい説明を考えた方がいい評価を得られる気がするんだけどなあ。違うかなあ。

「すっごく簡単な説明」→「ちょっとだけ詳しく説明」→「超詳しい説明」のステップだと、わからない人はおいてかれてしまう。「問題が起こったときはここを見てください」という誘導だと、問題が起こるまで詳細説明はわからないってことになっちゃう。最初から「超詳しい説明」をしておけば、ユーザーが「問題を起こす」確率は減るんじゃないかな?

実は最初のインストールのときからずっと思っていたことをやっと書きました。
WPは本当にインストールもアップグレードも簡単なだけに、もったいないなと思います。

この記事のトラックバックURL

コメントをどうぞ!

Copyright 2008 Mayuko "fuuri" Fujikawa. All rights reserved.