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2008年8月12日

〔読了〕きみの友だち

Category:[ お買い物, つぶやき, 読書記録 ] Tag:[ | | ]

だいぶ前に読み終わった本ですが。

重松清の小説は、いじめに関する子どもたちの心理を的確に捉えている本が多いと思います。多分、彼自身か彼の身近な人にいじめられた経験があるんじゃないのかなあ。いじめられた人の気持ちは、いじめられたことがある人にしか分からないと思う。

私は、小学校1年~2年のときにいじめにあっていました。これは何度もあちこちで言っている話。
私のいじめ(られ)のきっかけは、住んでいる地域でした。私自身には原因がなかった(当時同じ地域に住んでいた人たちは全員いじめにあっていた)。単にみんなは、序列をつけたかったんじゃないかなと思う。生きていくために、そういうことが必要だったんだと思う。

序列とか、グループとか、嫌いでした。でも、女の子はそこのどこかに属さないと「生きて行けない」。この本にはそんな生々しい部分も書かれてます。

今回読んだ「きみの友だち」の登場人物の中に、自分のクラスの人たちの人間関係図を自分で作り、それを見ながらクラスの中での自分の行動を決めている子がいました。実はこれ、私もやっていました。そうしないと「生きていけなかった」。

どこのグループにも属していない孤独な私は、そうやっていろんな人間関係を読み取って、その人に合わせた立ち振る舞いをすることで、クラスメイトたちとの関係を保っていました。中学生のときは異なるグループの子たちと交換日記をしていましたが、交換しているノートの数は10冊ありました。もちろんそれぞれが「秘密のノート」。今考えるとすごく恐ろしいことをしていたと思う。

そういうことをしていても絆は生まれない。
分かってたけど、私にはこれしかできなかった。

作品の中で主人公恵美ちゃんが言っている言葉に、こんなのがあります。

「わたしは、一緒にいなくても寂しくない相手のこと、友だちって思うけど」

一緒にいなくても寂しくないってことは、それだけ相手を信じているということ。だけどその前に強く相手を求めた時期は絶対にあったはず、と私は思います。それを乗り越えたからこそ、絆が生まれるんじゃないかなあと。

今、この本を原作とした映画が公開されてます。⇒映画のオフィシャルサイト
あの内容を映画にしたらやばいって。泣かないわけがない。。。というか多分苦しいというか、切ない気持ちになりそうだ。見に行こうかなあと思っているけれど、結構、誰と行くかが難しいよなあこれ^^;

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「きよしこ」読んだ?
ふうりは転校経験があるから、更にぐぐっとくるかもしれない。

「疾走」を読みたいが、読後の疲労が予想できるだけに躊躇してるとこ。でもいつかは読むだろうな。

Comment by ももちん — 2008年9月13日 9:04 AM

>ももちん
「きよしこ」気になってるんだけどまだ読んでない!
今日のお出かけのときにでも、見に行ってみるかなー。
結局映画はまだ見てない。ももちんは見たかな?

Comment by fuuri — 2008年9月14日 9:58 AM

映画は見てない・・・というか、あまりにもマイナーなところ(しかも博多でしかもしかも夏休み期間)だったので見れずじまい。近場だったら見に行ったとおもうんだけど。
まあ本の中のイメージが頭にあるので、無理に誰かの解釈が入ったものを見なくてもいいかな、と良い方に解釈してみた。(笑

Comment by ももちん — 2008年9月14日 5:18 PM

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